よくある質問

ウジは不衛生?

もともと、ウジは水辺に生息する昆虫の一種に分類され、森の土や水辺、陸上などに広く発生し、腐敗物がなければ生きてはいけないといった生物ではなかった。

微生物とともに腐敗物の分解に一役買うため、そういった面では「益虫」とも言えるだろう。

しかし、我々がよく目にするウジのほとんどは腐肉や糞便に発生しているので、「不衛生」といったイメージがついてまわるようになった。

事実、ウジは雑菌を身に纏っていることが多く、生活圏での大量繁殖をゆるせば衛生環境が悪化する。

大袈裟な感もあるが、それが感染症や食中毒の原因にもなったりするので、過剰に心配する必要はないながらも安易に考え過ぎるのも禁物である。

ウジの生態は?

外見の気持ち悪さから恐怖心を覚える人は多いと思うが、逃げることはあっても攻撃してくることはない。

発生当初の体長は極小で、肉眼で確認しにくい種もいる。

蛹(さなぎ)になるまで成長を続け、種によっては1cmくらいになるものもいる。

足がないので身体全体を波打たせるように動かしながら移動するのだが、そのスピートは遅い。

ただ、身体のサイズに比べて移動範囲は広く、成長過程に合わせて変化する快適な環境を求めて壁を垂直に這うことや天井を逆さ状態で這うこともできる。

餌と湿気がある密な空間を好むが、蛹になる際は乾いた空間へ移動し、そこで羽化してハエになる。

一匹一匹に体温があり密な空間に大集合すると、人間の体温と同等、もしくはそれ以上の熱を発することがあり、現場作業でそれが感じられることも多い。

 

ウジはどのように発生する?

一般家庭においても、ウジはしたたかに生息するのだが、何もないところから自然発生することはなく何かしらの発生源がある。

成虫(ハエ)の中には幼虫(ウジ)を産む種もあるが、多くは卵を産む種。

ハエが産んだ卵が孵化してウジになるわけで、つまり、ハエが卵(幼虫)を産まないかぎりウジは発生しない。

ハエは、腐敗した食物や動物の死骸や糞に集まる習性があり、それらを目指してわずかな隙間からでも侵入してくる。

それは、ハエが餌を確保するためだけではなく、産卵場所を確保するためでもある。

風呂やキッチンの排水口からも上がってくることもあり、一般住宅において、ハエの侵入を100%防ぐ方法はないものと思われる。

ウジの繁殖力は強い?

産卵された卵は、早ければ半日、遅くとも三日で孵化する。

こうして出現するのがウジであり、餌が豊富にある環境では一週間もすればサナギとなり、更に4~5日もすれば飛行能力を身につけたハエとなる。

卵を産みつけてから成虫(ハエ)になるまでは二週間ほどしかなく、ハエが驚異的なスピードで増えるのはこの成長サイクルの速さにある。

とりわけ、食物等が腐りやすくなる暖暑な季節(場所)は活性化しやすい。

更に、ウジはハエが産んだ卵から発生する場合だけではなく、ハエがそのままウジを産む場合もある。

更に更に、ハエになる前のウジの中に次の幼虫を生み出す「幼生生殖」という繁殖機能を有する。

ウジがウジを大量生産できるわけで、繁殖能力の高さは桁外れである。

強い繁殖力の実例

ウジはハエの幼虫であり、ハエが産みつける卵が元となる。

つまり、そこに卵が産みつけられる必要がある。

しかし、実際には「どこから侵入した?」「侵入できないはずでは?」と不思議に思うような現場がしばしばある。

具体例としては、ユニットバスが挙げられる。

事案の経緯は省略するが、扉の隙間や通気口をはじめ、排水口や換気扇も厳重に目張りされているユニットバスに無数のウジ・ハエが涌いていたことがある。

密閉される前からハエが侵入していた可能性も否定しきれないが、あまりに不可解な現象に啞然とした。

「人の体内には生体のうちから虫卵が寄生している?」といった信じがたい説を耳にしたこともあり、法医学者に訊ねたこともあるが、その回答は「どこからかハエが侵入して卵を産みつけたはず」といったもの。

ハエは、人間が想像もつかないようなルートや方法で侵入し産卵するわけである。

 

ヒューマンケアのウジ発生事例

画像は、ハエが残していったウジの蛹殻。

現場は老朽アパートの二階の一室、間取りは1DK。

そこで暮らしていた無職の高齢男性が孤独死。

季節は残暑厳しい初秋で、発見されるまでに要した期間は約二週間。

周囲への異臭漏洩と下の部屋にウジが侵入し始めたことが発見のきっかけとなった。

遺体は速やかに警察が移送。

ただ、身元と死因がハッキリするまでは部屋に立ち入ることができず、発見から数日経って入室が可能に。

死去からの放置期間も発見後の待機期間も長かったため、大量発生したウジは軒並みハエに羽化。

床には“所狭し”と蛹殻が転がり、宙には無数のハエが飛び交っていた。

当社は、特殊清掃・消臭消毒・害虫駆除・遺品整理など、必要な作業をただちに実施。

それでも、下の部屋に及んだ実害や住人が受けた精神的ダメージをなかったことにすることはできず、結局、当住人は遺体発見時から一泊も自宅に戻ることなく避難生活を続け、そのまま転居することとなった。

 

      

 

【ウジは特別汚損現場の常連】

一般社会とは一線を画す特別汚損現場ではウジと遭遇することが多い。

とりわけ、遺体の腐敗がすすんでしまった孤独死現場や、食品が混ざっているようなゴミ部屋では遭遇する確率がグンと上がる。

というか、そんな現場ではウジが発生していないことの方が珍しく、姿を見かけなかったり少数であったりすると、逆に怪訝に思ってしまうくらい。

古い木造アパートだったりすると、狭い隙間をくぐって他の部屋にまで出没することもあり、生き延びる力は極めて強いと言える。

 

【発生を抑制するポイントは?】

ウジが発生するためには、成長の源である餌がそこにあることが必要で、一般家庭で要注意なのは生ゴミ。

一般家庭では、生ゴミの処理をきちんとすれば発生をかなり防ぐことができる。

日々の生ゴミを一時的に冷凍保管してゴミの日に出すのも一つのアイデアだが、とにもかくにも、生ゴミは日をまたいで放置せず、日々ビニール袋などに密封して、ゴミの日にキチンと出すことが大切。

夏場は特にウジが発生しやすいので、こまめな処理が求められる。

また、キッチンシンク・洗面所・風呂の排水溝など、水気がある場所が発生源になることもあるので、この場合は、定期的に熱湯を流すことで駆除・発生抑止をすることができる。

効果的な駆除法はある?

ウジの駆除方法は色々ある。

一般的に言われているもので代表的なのは、熱湯をかける、漂白剤をかける、珪藻土を撒く、殺虫剤を使うといった方法。

その他にも、酢をかける、食器用洗剤をかける、犬用シャンプーをかける、ビールトラップを使う、石灰を撒く、塩を撒く、冷凍するといった方法も提唱されている。

しかし、残念ながら、そのほとんどは実用的ではない。

熱湯が効果的(使える)なのは排水管くらいで、部屋などで使えばビショビショに濡れるし、建材や家財が傷むおそれもある。

漂白剤・犬用シャンプーも同様、効果に疑問符がつくうえ漂白剤にいたっては有害な刺激臭も発する。

珪藻土・石灰・塩なんて、室内で躊躇いなく使えるものではない。

使いにくいうえ即効性に乏しく、後始末も大変ときている。

また、ビールトラップなんて悠長なことはやっていられないし、冷凍にいたってはやりようがない。

ウジ用の殺虫剤も顆粒タイプや液体タイプなど様々なものがあり、ウジの駆除や発生抑止が謳われているが、経験上、その効果には疑問符がつく。

ある程度の効果は見込めるものの、多くは即効性に乏しく、かえって逃亡拡散を促してしまいかねない。

有効なのは基本的な駆除法?

結局のところ、物理的に除去する、捕獲するのが最も合理的な策であると思われる。

食べ物や腐敗物に涌いてしまった場合は、それごと始末する。

四方八方に這い出ている場合は、それぞれ捕獲する。

ただ、逃走スビートは極めて遅いものの、数が多い場合、四方八方に移動拡散する小さなウジをホウキとチリトリで捕獲するのは困難。

その場合、掃除機を使えばスピーディーに捕獲できる。

あとは、吸い取ったウジをビニール袋等にしっかり梱包して処分すれば完了。

ただし、逃した数匹が元になって増殖する可能性があるので、中途半端なところで終わらずすべてを捕獲するつもりで手早くすすめる必要がある。

専門業者のすすめ

ウジは繁殖力が強く、駆除したつもりでも、またすぐに涌いてくることが多く、自分ではどうすることもできなくなってしまう時がある。

また、天井裏や床下に動物死骸があったり、アパート等の集合住宅では、他室で孤独死が発生していたり、他室がゴミ部屋になっていたり、排管設備に問題が生じていたりと、思わぬことが原因となっていることもある。

原因を突き止めて対処することが困難なケースも少なくなく、そんなときは無理をせず、専門業者に頼ることをお勧めしたい。

気持ち悪さや不衛生さに強い抵抗感を覚える方は、自分で駆除するよりも業者に駆除してもらう方が効果的だろう。

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