よくある質問

“お祓い”と“供養”の違いは?

「供養は仏教・お祓いは神道」「供養は遺品・お祓いは部屋」等々、理屈は色々とある。

しかし、その目的・意義・効果は ほぼ同義。

特定の宗教を熱く信仰したり、余程のこだわりを持っていたりする人にとっては相容れないものがあるかもしれないが、神仏習合どころかキリスト教まで入り込んだ生活習慣や風俗文化が根付いている時世に暮らす一般人にとってはさしたることではない。

大切なのは心、情愛、想い。

二つの差異で不快感や不安感を抱いたりする人が周囲にいなければ、「ただ言葉が違うだけ」と捉えておけば充分である。

遺品供養とは?

遺品供養とは、故人の愛用品や嗜好品に対して読経してもらったり、焚き上げてもらったりすること。

物品処分の一手法というだけでなく、故人の魂を供養することも大きな目的とする風習。

表面上の形式が重要なのではなく、そのプロセスが遺族の心に平安をもたらされることが重要である。

遺品供養の方法は?

もっともオーソドックスな方法は、檀家寺・菩提寺に持ち込むこと。

法要や墓参などのタイミングを利用する。

ただ、昨今では檀家寺・菩提寺を持たない人も多いので、実用的ではないかもしれない。

あとは、お焚き上げや供養式典を年中行事として行っている寺院・神社に持ち込む、または送る方法。

檀家寺・菩提寺を持たない人や、有名寺院・有名神社での供養(お祓い)を希望する場合におすすめ。

手軽なのは、葬儀会社・仏壇仏具業者や当社のような遺品整理業者を利用する方法。

諸々の煩わしさから解放される分 費用が発生するので、事前に見積をとって費用や内容を吟味することが大切である。

遺品供養の流れは?

遺品整理をする中で、「そのまま捨てるのは忍びない」と感じたり「そのまま捨てると悪いことが起こりそう」と不安に思ったりするものを選別。

次は、寺院・神社に相談。

縁もゆかりもない寺院・神社だと受け付けてくれないところも多いので、可否を確認。

可能の場合は、方法・費用や立ち会いの可否を確認。

双方の意図や条件が合致すれば対象物を持ち込むか送付する。

あとは、供養式を執り行ってもらい終了となる。

当社のような遺品整理業者に依頼する場合は、その寺院・神社が執り行うところを除く大部分を代行してくれる。

相応の費用は発生するが、遺品整理と併せることができるので利便性は高い。

寺院・神社はどう探す?

故人や一族に縁のある檀家寺・菩提寺や氏子神社があれば、まずはそこに相談するのが無難。

ただ、物品供養・現地供養を執り行っている寺院・神社は多くはないのが現実。

場合によっては、“門前払い”を喰らってしまって悲しい思いをしてしまうこともある。

今の時世では、インターネットで検索するのが合理的。

また、当社のような遺品整理業者が役に立てることも多いはずなので、気軽に相談することをお勧めする。

供養が必要な物は?

一族や地域の風習の影響を受けながらも、遺品供養は「しなければならないもの」ではなく、「しなくてもよいもの」である。

決められたケースや条件等はなく、あくまで遺族の気持ちで決めてよいもの。

遺族が「供養してほしい」と思うモノを供養すればよい。

仏壇仏具・神棚神具・写真・人形等々、固定観念に囚われることがないよう気をつけながらも、後々になって悔やむことがないような判断を心掛けてほしい。

家族であっても、死生観や宗教観は個々で異なるもの。

一人で悩むのではなく、家族で話し合って決めることで平和な結論が得られることもあるはずである。

よくある供養品は?

やはり、仏壇・仏具・神棚・神具・位牌・遺影・御札・御守など、宗教的物品は多い。

そのままゴミと同じように廃棄するのに抵抗感を覚えるのだろう。

メガネや万年筆など故人の愛用品や嗜好品や、写真・日記・手紙の類も。

その品に故人の“想い”が残っていると感じられるせいだろう。

それほど多くはないが、故人が最期に着ていたパジャマや最期に安置されていた布団もある。

これは、「故人のことを想って」ということだけではなく、「処分に困って・・・」といったことも大きいよう。

人形・ぬいぐるみは?

人形には魂が宿っているように考える人は少なくない。

そうでなくても、人形やぬいぐるみは人や動物のカタチをしていると、どうしても感情を移入してしまう。

物質的には一般ゴミと変わりないのだが、なかなかゴミには出しづらい。

しかし、いつまでも処分しないというわけにもいかない。

そういった中、全国津々浦々、「人形供養」というイベントを行われている。

葬儀会社主催のものが多いが、宗教関係機関が主催するものもある。

「人形供養」は、一般の供養処分のニーズと葬儀会社の宣伝広告戦略が相まってのイベントなのである。

葬儀会社主催の場合は宣伝広告が目的なので個人情報の提供が必要になることもあるが、費用は廉価で無料~数百円がほとんどである。

供養の意義は?

信仰心や宗教心が強い人でなくても、人は霊魂の存在を気にし、それを畏れ敬い 安らかであってほしいと願うもの。

遺品供養の意義は、遺族が気持ちを整理し心の平安を得ることにある。

現地供養の意義も同じだが、現地供養(賃貸住宅での孤独死)は大家・管理会社・近隣住人は不安を和らげるためのものでもある。

また、孤独死や自殺があった物件では、新たな買主・借主にその事実を伝えなければならないわけで、当該物件を少しでも売却・賃貸しやすくするための一助にもなる。

供養のタイミングは?

遺品供養に決められた日や適正とされる日はない。

一般的なのは、忌中が明ける四十九日後。

四十九日が過ぎて、心が落ち着いてから行えばよいと思われる。

故人から受け継いで使用・利用していた物など、物によっては数年後に執り行われることもあるが、それでも何ら問題はない。

 

供養はおすすめ?

遺品供養・現地供養について、当社は“受け身”に徹している。

それは、個々の死生観・宗教心・信仰心に大きく関わる精神性の高い因習であり、また、人の心持ち(悲哀・不安など)と密接に関わるデリケートな事柄だから。

心の弱点を突いて金銭をいただくようなことがあってはならないので、無料で承れることであれば推奨はするが、有料であるかぎりは推奨もしなければ否定もしないのが基本スタンス。

判断に迷った方から相談を受けた場合は、よくある事例を紹介して判断材料にしてもらっている。

供養することによって心に平安が得られそう、また、供養しないことによって不安が残りそうなら執り行えばよいと考える。

ヒューマンケアの供養は?

特段の要望(指定)がないかぎり、当社は仏式で執り行っている。

供養処分を希望された物品を回収、または送ってもらい、一旦、倉庫で保管。

一定量、または一定期間が経過した時点で提携の寺院に持ち込み、そこで僧侶の読経と焼香を賜る(合同供養)。

供養品を少量に絞り切れない場合や故人宅を取り壊す場合など、家財生活用品全般や家屋丸ごとを対象にした個別供養を執り行うこともある。

また、孤独死や自殺があった部屋(家屋)での供養式も執り行っている。

ちなみに、遺骨の処分に悩んでいる人に出会うことがあるが、当社では遺骨の供養処分は承っていない。

ヒューマンケアの供養事例①

受けた相談は遺品整理。

依頼者は、故人の子息三人。

現場は一般的な造りの一戸建。

暮していたのは依頼者の両親で、時を隔てて二人とも亡くなった。

 

そこは依頼者達が生まれ育った実家であり、亡き両親が長く暮した家。

老朽家屋で、残された遺品とされる家財残置物はほとんどが古びたものばかり。

また、ほとんどが廃棄品。

ただ、それらは亡き両親が大切に使っていたものや懐かしいものばかり。

「ゴミになるのは仕方がない、されど、ゴミにしてしまうのは淋しい」

そんな想いから、現地供養を執り行うこととなった。

 

当方は、打ち合わせた日時に提携寺院の僧侶とともに現地へ。

一階の居間で執り行われた供養式は、僧侶による約三十分の読経と焼香。

その後、立ち会った遺族一人一人が焼香・合掌。

その後の僧侶による短い説教・懇話と遺族の謝意をもって供養式は厳かに締められたのだった。

ヒューマンケアの供養事例②

現場は、住宅地に建つアパート。

その一室で住人が孤独死し、ほぼ同じ時期に他の部屋でも住人が孤独死。

ただ、寒い時季であったうえ二件とも発見は早く、特殊清掃が必要なほどの汚損は発生していなかった。

 

二部屋とも遺品家財は遺族が片付け、あとは、基本的な内装改修工事と清掃で原状回復が可能な状態。

特段、困難な工事が必要な状況ではなかった。

ただ、内装工事会社が そのまま工事に入ることに難色を示し、結果、内装工事会社の要望で供養式を執り行うことになった。

 

それまでも、一日で複数の場所に出向いて供養式を執り行ったことは何度があったが、一棟のアパートでの二部屋実施は稀なケース。

ただ、自己物件でありながらも大家は出席せず。

また、管理物件でありながらも管理会社も出席せず。

当の内装業者も故人に特段の想いがあるわけではなく、結局、供養式には誰も立ち会わず、僧侶とスタッフのみで粛々と執り行われたのだった。

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