ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
解体 内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死現場の遺品整理事例まとめ編⑤
部屋の住人が孤独死したものの、軽症で済んだ案件。
他の生き物や食べ物と同様、命を失った人間の肉体も、放置された期間が長くなれば長くなるほど変容、つまり、腐敗し、分解されていく。
しかし、そのスピードやプロセスは、その場の状況によってまちまち。
一般的には、高温多湿の場合はハイスピードで進み、低温小湿の場合はロースピードで進む。
したがって、夏場は、短期間であっても、深刻な状況になりやすい。
逆に、冬場など、低温小湿の条件が整えば、かなり長い日数、大きな変容がなく保たれる場合もある。
同じ「一人の人間の死」であっても、その後、その場が、どのような状態になるのかによって、事態を収拾する術は異なってくる。
同時に、遺族や関係者の経済的負担や精神的負担も大きく変わってくるので、遺体は早期に発見され、建物や部屋の汚染は軽症であるに越したことはないのである。
賃貸アパート孤独死【東京都練馬区】
特殊清掃から原状回復工事まで承ります!
現場は賃貸アパートの一室。
そこで、長く暮らしていた住人が孤独死。
故人は、高齢の男性で生活保護を受給して生計を維持。
身寄りらしい身寄りはなく、社会との関りも希薄で、亡くなってからも、それに気づく人はおらず。
結果、発見されるまでに数日の時間がかかってしまった。
発見のキッカケは、ドアポストにたまった郵便物やチラシ。
親しく付き合っていたわけではなかったが、この部屋に、高齢の男性が一人で暮らしていることを、同じアパートに暮らしている大方の住人は知っていた。
そんな中で、それまでは、まったく、そんなことはなかったのに、ドアポストには郵便物やチラシがたまるように。
投函口からハミ出るくらいギュウギュウに詰め込まれた光景が、「まさか・・・」「もしかして・・・」と、同じアパートに暮らす他住人の胸を騒がせ、それが、異変を察知することにつながったのだった。
しかし、気温が低めの季節だったこともあり、経過日数の割に、遺体の腐敗は進んでおらず。
身体は、やや変色していたものの、溶解するところまでには至らず。
部屋に漂う異臭も低濃度で、「加齢臭」というか「老人臭」というか、生活臭の方が強いくらい。
また、関係する汚染も、故人が横たわっていた布団が、やや汚れていたくらい。
ありがちな、ウジ・ハエ等、害虫の発生もなく静かなものだった。
作業を依頼してきたのは大家。
何棟かのアパートを経営していたが、多くの大家が敬遠する高齢者や生活保護受給者も拒まず受け入れ。
したがって、家賃の滞納をはじめ、孤独死が起こる可能性が低くはないことも承知。
「皆、好きで孤独死するわけじゃない」「誰しも、いつかは死ぬんだから」と、事態を冷静に受容。
大らかであたたか味のある人柄で、好感のもてる人物だった。
金品は役所に引き渡し、その他一般の家財生活用品は処分。
遺体による汚染はなく、内装の傷みは、通常損耗・経年劣化によるもの。
遺体が起因した問題はニオイくらい。
ただ、これも、一般生活臭に毛が生えた程度の軽度。
したがって、いつも通りの消臭消毒作業で、難なく解消した。
その後、大家の依頼にもとづき、天井壁クロスや床材の張替え、設備や建具の修繕まで施工。
すると、もともと、そんなに傷んでいたわけでもなかったのだが、見違えるようにきれいに。
そうして復旧した当室は、早速、新たな入居者の募集をかけることに。
部屋を引き渡す際、大家は、優しい表情で、「次も、住むところに困っている高齢の方に入っていただこうと思ってます」と、胸の内を明かしてくれた。
そして、「部屋がきれいになって、亡くなった御本人も喜んでいるかもしれませんね」「ありがとうございました」と、優しい言葉を掛けてくれたのだった。
作業場所 | 賃貸アパート |
---|---|
依頼内容 | 遺品整理・特殊清掃・汚物撤去・消臭消毒・内装工事 |
作業時間 | 延べ2週間(内装工事は除く) |
作業人数 | 延べ4名(内装工事は除く) |
作業料金 | 155,000円(税別) |
練馬区周辺の対応地域
板橋区 豊島区 中野区 杉並区 西東京市 武蔵野市 新座市 朝霞市 和光市
孤独死現場の遺品整理【東京都荒川区】
残置物の処理もご相談ください!
現場は賃貸の1Rマンション。
暮らしていたのは、高齢の男性。
男性は、年金とアルバイト収入で生計を維持。
表向きは元気に働いていたそうで、それを鑑みると、重い持病はなかったものと思われた。
そんな中、自室で急逝。
故人は、仕事を無断欠勤するような人物ではなく、携帯電話もつながらなかったため、不審に思った勤務先がマンションの管理会社に連絡。
そして、管理会社は、スペアキーを使って入室。
その後、息をしていない男性が発見され、警察へと引き継がれた。
発見は早く、遺体に死後硬直は発生していたものの、特段の腐敗現象はなし。
遺体による部屋の汚染はおろか異臭も発生しておらず。
ただ、男の一人暮らしだから仕方がないが、部屋は、それなりに散らかった状態。
キチンシンク・風呂・トイレ等の水周にも、そこそこの生活汚れが付着。
とはいえ、暮らしぶりはシンプルだったらしく、全体の雰囲気は簡素で整然としていた。
故人に血縁者はいたが、近しい人はおらず、皆、遠戚。
また、警察から渡された品に、貴重品らしい貴重品はなし。
遺産らしい遺産もなかったらしく、相続する者もおらず。
したがって、誰も家財(遺品)に興味を示さず、「全部、処分してしまっていい」とのこと。
かかる費用は、血縁者の道義と、故人を供養する気持ちとして、皆で分担することになった。
依頼の内容は、家財処分・消毒・ルームクリーニング。
ただ、部屋に残された家財生活用品は少量。
また、遺体が起因する汚染や異臭はなし。
一般的な生活汚染はあったが、これもほどほど。
したがって、重い作業にはならず、一両日中にアッサリと終了した。
作業の終了報告は電話だけで、故人の縁者は、誰も部屋には来ず。
遠戚でもあり、生前から、付き合いらしい付き合いもなかった間柄だから、「わざわざ出かけて行くほどのことでもない」と考えるのも仕方のないこと。
血縁があるとはいえ、事実上は他人なのだから、これが自然なのかもしれない。
しかし、そこは、人ひとりが生き、そして、亡くなった現場。
心を悼める人も、悲しむ人もいないことに、ちょっとした切なさみたいなものを覚えた。
また、こういう仕事をしていて、独りよがりで感傷的になるのは慎みたいところだけど、何となく寂しいような気持ちも残った。
そういうわけで、作業後、部屋は管理会社へ引き渡し。
現場に来た担当者には、部屋の隅々までチェックしてもらい、念のため、ニオイも慎重に確認してもらった。
結果、「このまま入居者の募集がかけられるくらいきれいになってますね」と感心してもらえ、また、「今後、また、このようなことが起こったときはよろしくお願いします」と言ってもらえたのだった。
作業場所 | 1R賃貸マンション |
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依頼内容 | 遺品整理・不要物処分・簡易消毒 |
作業時間 | 2時間 |
作業人数 | 2名 |
作業料金 | 98,000円(税抜き) |
荒川区周辺の対応地域
文京区 台東区 墨田区 北区 足立区
ヒューマンケアの事例紹介Example
特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
孤独死処理事例まとめ編⑲
孤独死が発生し、重度の汚染が発生してしまった案件。
本件は、二件とも、故人が畳敷きの和室に倒れていたケース。
近年の建物は、畳敷ではなくフローリングであることが多い。
フローリングは、水気に強く、ダニの発生もなく、掃除もしやすく、衛生的。
また、色柄や質感も、多種多様で、選択肢も多い。
一方の畳はその逆。
もちろん、畳には畳の良さがあり、フローリングにはない機能や、その他の長所もたくさんある。
しかし、耐水性は低く、吸水性は高く、手入れを怠ると、不衛生になりやすい、
理想の死を形容して、「最期は畳の上で・・・」と言われた時代もあったが、今は昔。
事と次第によっては、そんなこと言っていられないときもあるのである。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死した室内の特殊清掃事例まとめ編㉛
住人が孤独死し、発見が遅れ、その遺体が深刻な状態になってしまった案件。
二件とも、自己所有の一戸建で、亡くなった場所は和室。
当然、敷かれていた畳は酷く汚染され腐食。
著しい悪臭と害虫も発生し、そのままでは遺族も立ち入れないレベル。
しかしながら、それは、故人が意図したことではなく、もちろん、悪意もない。
ある種の不可抗力、抗いようのない自然現象。
また、我が身を顧みると、“老い”も“死”も他人事ではない。
凄惨な現場につき作業も過酷なものになるため、頭も身体もそっちへもって行かれやすい。
しかし、そればかりに気をとられてはいけないように思う。
アカの他人であり、ただの業者であるわけだから、遺族と同じように、その死を悼むことはできないけど、少しでも、その死を厳粛に受け止める心を持ち続けていくことが大切なのではないかと思うのである。ゴミ屋敷清掃
ゴミ部屋・ごみ屋敷・本屋敷片づけ事例まとめ編㉒
「ゴミ屋敷」「ゴミ部屋」の片づけをした案件。
通常、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」というと、日常生活から出るゴミが屋内・室内から排出されず、溜まりに溜まって、床が隠れるくらいにまで、場合によっては、天井に達するくらいにまで堆積するケースが多い。
しかし、一件は、このようなケースとは趣を異にしていた。
溜まっていたのは、生活ゴミではなく本。
「ゴミ屋敷」というより「本屋敷」「書籍屋敷」といったところ。
ただ、ほとんど紙ゴミだったため、仕分けの手間はほとんどいらず、その部分では効率的な作業だった。
もう一件は、ありがちな「ゴミ部屋」
多種多様のゴミが混合しており、更に、かなりの必要品も混ざっており、なかなか手間のかかる作業に。
同時に、取捨錯誤のトラブルを起こさないために神経を使う作業となったのだった。