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2007年9月2日の記事です。
ある日の夕刻、オレンジに燃える陽を見ながら思った。
「俺の人生なんてちっぽけなものだよなぁ」
「俺一人が死んだって、世の中には何の影響もないだろうし」
「太平洋に砂粒が落ちた程の波も立たないはず」
「いつか死に、誰からも忘れられ、生きていた事実さえも夢のように消え去るだけか・・・」
遠くに沈みゆく夕陽は、私に人生の終焉と、自分という人間の存在が、どこまでも軽く・どこまでも小さいことを想わせるのだった。
私は、たまに夜の繁華街に出掛けることがある。
自らすすんでのことではなく、人の付き合いで。
若い頃は、意味もなく夜の繁華街にワクワクしていたものだが、歳を追うごとにその嗜好は変化し、今では苦手になっている。
あの人ゴミの騒々しさとネオンの乱舞には、何とも言えない疲れと熱を覚えるのだ。
普段は少人数の小さなコミュニティーに身を置き、単独行動・単独プレーも少なくない私は、自然と人ゴミに馴染めない人間になっているのだろうか。
それとも、それ以前に、もともとが人間集団にマッチしない性質なのだろうか。
どちらにしろ、軽くて小さい私は、人に流されないように、ちょっと距離をあけておいた方がいいのかもしれない。
そんな繁華街は、いつでも人ゴミでごったがえしている。
不夜城のごとく、深夜になっても人通りが途絶えることがない。
「うわぁ、腐るほどいるなぁ」
・・・
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