ヒューマンケアの事例紹介Example
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解体 内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
室内のニオイ脱臭・消臭事例まとめ編㉝
消毒・消臭を請け負った案件。
一件は、孤独死現場だったのだが、発見が早く、遺体に目立った腐敗はなし。
したがって、遺体による汚染はなく、異臭も感知せず。
ただ、世の中には「潔癖症」という言葉(病?)があるように、衛生面の感覚は、個人差があるため、事の大小を問わず、依頼者の要望に沿った作業をプランニングすることが求められる。
もう一件は、正体不明の不快臭。
ニオイの感じ方については、嗜好や臭覚感度など、個人的・主観的な感覚によるところが大きい。
だから、これもまた、依頼者の感覚を優先することが大切。
ただ、どちらにしろ、「成果を明示しにくい」という難点がある。
したがって、作業後のトラブルを回避するため、依頼者には、そういう性質をもった作業であることを充分に理解してもらう必要がある。
その上で、できる限りの作業をやってみせることが重要なのである。
①孤独死部屋の内装工事【東京都杉並区】
孤独死部屋の内装工事は、ヒューマンケアにお任せください!
現場は、アパートの一室。
そこで暮らしていた高齢男性が孤独死。
故人は無職、生活保護費を受給して生計を維持。
その生活ぶりは地味で、慎ましい物。
外出することも少なく、親しい友人もいないようだった。
発見は早く、死後1~2日。
暑い時季でもなく、遺体には変色らしい変色はなく、腐敗らしい腐敗もなく。
また、悪臭らしい悪臭もは発生せず、害虫も涌かず。
遺体痕といえば、寝ていた布団に、オネショをしたようなシミが着いていたくらい。
その程度だから、木製フローリングも、まったく無事。
もちろん、部屋や水周りのあちらこちらに、日常生活上の汚れや経年による劣化はあったけど、遺体による汚損はまったく見当たらなかった。
大家は、それまで、長くアパート経営をやっていたが、孤独死に遭遇したのは初めてのこと。
で、その動揺もあって、かなり神経質に。
「汚れやニオイはまったくない」「虫も涌いてない」「腐敗らしい腐敗はなかったはず」と説明したのだが、短い日数とはいえ、「遺体がしばらく放置されていた」というところに、気持ちが引っ掛かっているよう。
故人に対して悪い感情を持っているわけではなさそうだったが、「次に貸せなくなったら困るから・・・」と、徹底した消毒を要望してきた。
天井壁クロスもフローリングも、それほど傷んでおらず。
クリーニングすれば、充分に使えるレベル。
しかし、大家は、「このままでは入居者の募集をかけにくい」「次に入る人は、気持ち悪いと思う」と改装を希望。
当方も、「そこまでやる必要はないのでは?」とアドバイスはできても、「そこまでやる必要ない!」とまで言える立場にあらず。
結局のところ、当方は、改装にかかる費用を負担してもらえれば問題はないわけで、大家の要望に従うことにした。
大家が特に心配していたのは、布団が敷かれていた場所、つまり、故人が亡くなっていたところの床。
「敷布団に薄いシミがあっただけ」「床は汚れていなかった」と説明したのだが、不安が消えない様子。
どちらにしろ、貼り替える予定のフローリングだから、その部分だけ切り剥がして確認することにし、その工事を実施。
しかし、案の定、床材にも床下地にも、汚れや変色は見当たらず。
無駄な手間となってしまったが、「百聞は一見にしかず」で、大家の不安は払拭された。
その後、慎重な消毒作業を経て、内装はきれいに改修。
やや大がかりな工事となったが、大家は、気が済んだよう。
「これで、次に入る人にもキチンと説明できます」と、安心してもらえたのだった。
作業場所 | 賃貸アパート |
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依頼内容 | 汚染部の特殊清掃・消臭消毒・フローリングの張替え・クロスの張替え・仕上げクリーニング |
作業時間 | 延べ1ヶ月 |
作業人数 | 延べ8名 |
作業料金 | 280,000円(税別) |
杉並区周辺の対応地域
中野区 渋谷区 三鷹市 武蔵野市 世田谷区 練馬区
②生活臭(体臭)の脱臭・消臭【東京都多摩市】
生活臭・体臭の消臭は、ヒューマンケアにお任せください!
現場は、賃貸アパートの一室。
依頼者は不動産管理会社。
「住人が退去した後の部屋で変なニオイを感じる」とのこと。
ただ、その原因もわからず、どう対策すればよいのかも思いつかず。
そこで、ハードな消臭もこなしてきた当方に現地調査と、その後の対処を依頼してきたのだった。
現地に出向くと、部屋には、確かに、不快なニオイが充満。
それは、ゴミ臭のような動物臭のような、明らかに一般生活臭とは異なる独特の悪臭。
ただ、このアパートはペット禁止で、住人もペットは飼っておらず。
タバコは禁止されていなかったが、住人はタバコも吸わず。
また、ゴミを溜めていたようなこともなければ、配管が詰まって汚水が漏れたような形跡もなし。
結局のところ、悪臭の原因は特定できなかった。
元来、「感覚」というものは、人間一人一人、多種多様、千差万別。
「臭覚」も同様で、敏感な人もいれば鈍感な人もいて、個人差がかなりある。
併せて、臭覚はニオイに順応しやすく、「慣れる」というか「麻痺する」というか、鈍化しやすく、ずっと同じニオイの中にいると、そのニオイを感じにくくなる。
また、ニオイの好みも、人それぞれ。
同じ一つのニオイでも、人によって良くも悪くもなるもので、判断がなかなか難しいのである。
一般的に、人それぞれ体臭があり、家それぞれにその家特有のニオイがあるもの。
したがって、住人自身は何も気になることはなかったのだろう。
あくまで想像の域内のことではあったが、異臭の原因は、「体臭」「生活臭」と結論付け。
長く暮らしていたため、それが、少しずつ天井・壁・床などに浸透付着。
そして、空室になって以降は、それが滲み出ているため、「クサい」と感じるのでないかと判断した。
大袈裟な言い方だけど、「消臭」というものは、経験に裏打ちされた“職人仕事”のようなもの。
中核とした手法はオゾン消臭。
これは、室内にオゾンガスを燻蒸し、建材に浸み込んだニオイを脱臭する方法。
現況を観察しながら、ガスの濃度を変えたり、中和時間を設けたり。
その他には、何種類かの消臭剤を使用。
天井・壁・床に吹き付けたり、空間に噴霧したり、薬剤によって用途をわけた。
最後は、管理会社と大家に臭気確認を依頼。
当方の判断で「消臭完了」とするのは容易いことだけど、依頼者側から「OK」をもらえないと意味がない。
最終判断を待つ身で緊張する中、管理会社と大家は、「もっと人工的なニオイが残るのかと思ってましたけど、自然な感じなんですね」と褒めてくれ、「OK」を出してくれたのだった。
作業場所 | 賃貸アパート(2DK) |
---|---|
依頼内容 | 室内消臭消毒(体臭、生活臭)仕上げクリーニング |
作業時間 | 延べ3日 |
作業人数 | 延べ2名 |
作業料金 | 98,000円(税別) |
多摩市周辺の対応地域
府中市 日野市 八王子市 町田市 稲城市 川崎市麻生区
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内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
自殺・事故現場の処理事例まとめ編⑬
自殺現場の処理を請け負った案件。
残念ながら、我が国の自殺者数は、先進国の中でもトップクラス。
当方が請け負う仕事でも少なからずの件数があり、決して珍しいことではない。
また、自分を殺す方法は多種多様にあるが、日本人は縊死を選択することが多いとされる。
ただ、それも、ほんの一例。
本件では、一方は、自刃による自殺。
この場合、現場は、重度に汚染され、その光景は凄惨を極めてしまうことが多い。
もう一方は、練炭燃焼による一酸化炭素中毒自殺。
発見が遅れなければ、それによる汚染は軽症で済むが、事象が事象だけに難しい作業になることも少なくない。
どちらにしろ、心身ともに重い仕事になるのは間違いないことなのである。解体 内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死現場の遺品整理事例まとめ編⑤
部屋の住人が孤独死したものの、軽症で済んだ案件。
他の生き物や食べ物と同様、命を失った人間の肉体も、放置された期間が長くなれば長くなるほど変容、つまり、腐敗し、分解されていく。
しかし、そのスピードやプロセスは、その場の状況によってまちまち。
一般的には、高温多湿の場合はハイスピードで進み、低温小湿の場合はロースピードで進む。
したがって、夏場は、短期間であっても、深刻な状況になりやすい。
逆に、冬場など、低温小湿の条件が整えば、かなり長い日数、大きな変容がなく保たれる場合もある。
同じ「一人の人間の死」であっても、その後、その場が、どのような状態になるのかによって、事態を収拾する術は異なってくる。
同時に、遺族や関係者の経済的負担や精神的負担も大きく変わってくるので、遺体は早期に発見され、建物や部屋の汚染は軽症であるに越したことはないのである。特殊清掃 ゴミ屋敷清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の処理事例まとめ編⑰
孤独死が発生したが、その汚染が軽症だった案件。
気温や湿度に大きく影響されるけど、原則として、発見が早ければ早いほど、遺体による汚染は軽く済む。
もちろん、寒冷低湿の冬場でも、エアコンやホットカーペットなどの暖房器具によって、遺体が深刻なまでに傷んでしまうこともあるが。
本件は二件とも冬場の出来事で、暖房も動いておらず、汚染は軽症でおさまっていた。
ということは、建物に対する損害も抑えられ、特殊清掃・消臭消毒の作業も、それほどハードなものは必要ないということ。
「孤独死」という、起こった出来事は残念なことだったかもしれなかったが、大家の負担も遺族の負担も、比較的、軽く済んだ。
こういうことが起こると、関わる人は心の余裕をなくしがちだが、本件では、遺族も大家も、故人の死を悼む気持ちが持てたようで、心に平安を感じるものがあった。