ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
特殊清掃 消毒・消臭
和式便所 洋式トイレの特殊清掃事例まとめ編㉜
住人がトイレで孤独死し、発見が遅れてしまった案件。
一件は、昨今では見かけることがなくなった、一時代も二時代も前の古い和式便所。
数々の現場を処理し、凄惨な光景には慣れているはずの当方でも驚くくらい深刻な状況。
もう一件は、一般的な洋式トイレ。
目立つ汚染はあったが、それほど深刻な状態ではなし。
一口に「孤独死」と言っても「体調急変による急死」とは限らない。
身体が徐々に衰えていき、意識が徐々に薄れていき、眠るように亡くなる人もいるはず。
ただ、そういった人の多くは、布団やベッドに横たわっているだろう。
しかし、本件のように、トイレで亡くなる事例は、本当に「急死」だったことが伺える。
何の対処もできず逝ってしまったことを考えると、「急なことで気の毒」と同情もできるが、「長患いなく、ポックリ逝けてよかったのかも・・・」と受け止めることもでき、その心境は複雑なものになるのである。
①特殊清掃【東京都中野区】
どんな汚れも解決!お任せください!!
現場は、老朽アパートの一室。
画像にある様式便座は、和式便器の上に乗せられたもので、元は、現在では珍しくなった和式便所。
そこで、部屋の住人が孤独死。
遺体は、完全に腐敗溶解し、悲しいかな、その残留物は糞尿と区別がつかず。
とは言え、糞尿が残っていたとしても、便器の中に少量にはず。
と言うことは、便所の床を覆いつくしているモノは、すべて遺体からのもの。
駆け付けた警察の作業も、「遺体の回収」ではなく、「骨を拾う」といったものになったに違いなかった。
それも、過酷を極めたものに・・・
もう、どこからどう手をつけていいのかわからないくらいの惨状。
当然、この部屋には、かなりの異臭が充満。
そして、それは室外にも漏洩。
しかし、当アパートは、あまりに古い建物につき、他は空室。
故人が唯一残った住人であり、したがって、異変に気づく人は誰もおらず。
結果として、遺体は長期放置され、その肉体は、ことごとく失われていった。
しかし、そこは便所。
床は防水性の高いタイル貼り。
液状化した遺体は、床に浸み込むことなく、溜まる一方。
便器内にもタップリ。
更に、扉を越えて流出。
衝撃の光景をつくり出していた。
当初から、当アパートには取り壊し計画があった。
したがって、退去者があっても、新たに入居者を募集することはせず。
最後の住人(故人)が、転居するのを待っていたような状態。
ただ、「病気で入院する」とか「老人施設に入る」とか、そういうことを想定しており、決して、このように亡くなるのを待っていたわけではないことは、大家から強く念を押された。
取り壊すだけの老朽アパートでも、そのままの状態では解体業者は作業不可。
作業はおろか、常人は便所に入れことさえできず。
そこで、大家は、「何とか人が入れるくらいの状態にしてほしい!」と当社に依頼。
そして、「成果保証なし」ということを条件に、請負契約を取り交わした。
作業が困難を極めたことは言うまでもない。
ただ、労苦の甲斐あって、当初に比べれば、信じられないくらい改善。
依頼者には、「よくやれましたね・・・」と感心してもらえ、「予想以上にきれいになりました!」と合格点をもらえ、また、その仕事ぶりを自画自賛したのだった。
作業場所 | 木造アパート |
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依頼内容 | 特殊清掃 |
作業時間 | 特殊清掃・3時間 |
作業人数 | 1名 |
作業料金 | 78,000円(税抜き) |
中野区周辺の対応地域
新宿区 豊島区 杉並区 渋谷区 練馬区
②特殊清掃【東京都豊島区】
トイレの汚れでお困りの方はご相談ください!
現場は、分譲マンションの一室。
そこで暮らしていた高齢の女性がトイレで死去。
発見は遅れ、その遺体の腐敗は進行。
そこから発生した体液が、床を汚染。
更に、それは、時間経過とともに厚みを増していった。
依頼者は、故人の息子・娘達。
日帰りができないほど遠方に暮らしているわけではなかったが、故人宅を行き来することは稀。
電話をするのも、特段の用があるときだけ。
晩年の故人は、持病らしい持病もなく、足腰に故障もなく、一人での生活を問題なく送っていた。
遺族の方も、日々には、自分達の生活があるわけで、「音沙汰ないのは達者な証拠」と思って、故人のことを気に留めることは少なかった。
腐敗体液は、床に凝固付着。
暑い時季ではなかったせいか、脂分は少量。
作業は、ひたすら、「拭く」「削る」の繰り返し。
ただ、汚染面積が広いわけでもなく、床は、掃除がしやすいクッションフロア。
単調な作業を根気よく繰り返せば、何事もなかったかのようにきれいにすることは充分可能だった。
また、ウジ・ハエ等の発生もなし。
ウジは、腐敗体液をその身に纏って拡散するので、汚染を広げる。
床だけではなく壁まで汚すことも珍しくない。
ハエは、その糞で、壁だけでなく天井までも汚す。
ここに“彼ら”がいなかったことは、不幸中の幸いだった。
異臭濃度は高くはなかったが、それでも、一般の人は「クサい!」と感じるはずのレベル。
また、トイレの中だけではなく、そこに近づくと、ある程度の異臭が感じられた。
ただ、その他の場所に異臭は届いておらず。
窓を開けても、近隣に迷惑がかかる心配なし。
トイレ内には、ある程度の異臭が残留することは予想されたが、現状に比べて、かなり低減させることは可能だった。
特殊清掃中、集まった遺族は、他の部屋で遺品整理。
貴重品や想い出深い品を見つけては、昔話に花を咲かせていた。
遺族それぞれ、故人の死を悼んでいたはずだったが、皆で集まって和気あいあいと過ごすことも、故人を偲ぶことになる。
作業後、遺族は、「ここまできれいにしていただいて、亡くなった本人もホッとしているのではないかと思います」と、笑顔で喜んでくれたのだった。
作業場所 | 分譲マンション |
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依頼内容 | 特殊清掃 |
作業時間 | 特殊清掃・2時間 |
作業人数 | 1名 |
作業料金 | 50,000円(税抜き) |
豊島区周辺の対応地域
文京区 新宿区 中野区 練馬区 板橋区 北区
ヒューマンケアの事例紹介Example
解体 内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
室内のニオイ脱臭・消臭事例まとめ編㉝
消毒・消臭を請け負った案件。
一件は、孤独死現場だったのだが、発見が早く、遺体に目立った腐敗はなし。
したがって、遺体による汚染はなく、異臭も感知せず。
ただ、世の中には「潔癖症」という言葉(病?)があるように、衛生面の感覚は、個人差があるため、事の大小を問わず、依頼者の要望に沿った作業をプランニングすることが求められる。
もう一件は、正体不明の不快臭。
ニオイの感じ方については、嗜好や臭覚感度など、個人的・主観的な感覚によるところが大きい。
だから、これもまた、依頼者の感覚を優先することが大切。
ただ、どちらにしろ、「成果を明示しにくい」という難点がある。
したがって、作業後のトラブルを回避するため、依頼者には、そういう性質をもった作業であることを充分に理解してもらう必要がある。
その上で、できる限りの作業をやってみせることが重要なのである。ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭 害虫駆除
ゴミ部屋の片づけ事例まとめ編⑫
仕事や日々の生活の忙しさにかまけて、部屋にゴミを溜めてしまった案件。
社会生活でも私生活でも、ゴミは、自然と出てしまうもの。
もちろん、一般的には、発生したゴミは片付けながら生活するわけだけど、それがキチンとできなくなることがある。
そのキッカケや原因は人それぞれなのだが、ある一線を越えてしまうと、がんばって維持していたモラルは総崩れを起こし、怒涛の勢いでゴミは溜まっていく。
そして、始めのうちは、誰にも迷惑が掛かってなくても、そのうち、異臭や害虫・害獣が周辺に害を及ぼしたり、場合によっては火気の心配もでてきたりする。
想定外の事象が発生して、慌てるハメになることも。
結局のところ、一番迷惑を被るのは自分なのかもしれない。内装工事 ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭
「ゴミ部屋」「ごみ屋敷」事例まとめ編⑮
部屋に溜まったゴミの片づけを請け負った案件。
これまで、何度か紹介してきた通り、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」というものは、一般の人が抱いているイメージより、はるかに多いと思う。
ゴミを溜める人は、社会において、それだけ普通に存在している証拠でもある。
しかし、「何故?」と思う人もいるだろう。
もともとの性格や嗜好によるところも大きいのだろうけど、幼少期から育まれた生活習慣や、生まれ育った生活環境が影響していることも少なくないと思う。
また、ゴミが片付けられなくなるキッカケは、大きな出来事にかぎったことではなく、日常のちょっとしたところに転がっていたりするもの。
つまるところ、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」という事象は、多くの人が日常の当たり前の家事としてやっていることの、紙一重のところにあるものなのかもしれない。