トラックバック 【新天地】
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2007年8月12日の記事です。
住み慣れた街・見慣れた景色に囲まれて変わりばえのしない生活を続けていると、少し遠い土地に行っただけで、カビた心に新鮮な風が通る。
旅行とかレジャーに縁がない生活をしている私だから、特にそう思うのかもしれない。
人生の節目などで新天地に立つことは、真間ある。
転居・就職・転職・進学・転校etc。
私自身も、ここまで生きてくる中で、色んな新天地を経てきた。
保育園・小学校・中学・高校・大学、各種バイト、転々と暮らした街々、そして死体業。
それぞれの新天地に踏み入るとき、それぞれに不安と期待、その先へかすかな希望をもっていた。
しかし、死体業だけは違っていた。
20代前半の頃に身を投じたこの仕事、期待も希望もなく、単に投げやりな気持ち。
「あとは、どうにでもなればいいや・・・」
と、短絡的なマイナス思考まっしぐら。
それから山あり谷あり、汗かきべソかき・体力と精神力を擦り減らし、他にやれることもなく・やりたいこともなく、何とかここまでやってきた。
食ってくため・生きてくためには、ワガママばかりは言ってられないからね。
ある中古マンションでの出来事。
孤独死した故人は、そのまま何日か放置され、腐乱死体となっていた。
亡くなった場所は寝室、その腐乱痕はベッドにあった。
シングルベッドのマットには、茶黒く凹んだ人のかたちがクッキリ。
故人にとって一番楽な姿勢だったのだろうか、真横に向いて腰と膝を少し曲げたかたちが残っていた。
枕には、タップリの頭髪も貼り着いていた。
「床までイッてなきゃいいけどな」
私は、腐敗液を吸ったベッドマット持ち上げて、脇からその下を覗き込んだ。
・・・
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